写真とカメラ by 0x003f

写真をはったり、カメラのことを書いたりしてます

2018年版コスプレ撮影方法や機材のトレンド、何を買ってどう撮影すれば今どきのコスプレ撮影が出来るのか

「自分も人気のカメラマンのように綺麗にコスプレ写真が撮りたい!」と思うのは撮影していれば誰もが思うことだと思います。もちろん撮影技術が高いのもあるのですが、まず道具からして違うことが多々あります。「あの機材はなんというものなんだろう」「どこで買うのだろう」と思う初心者も多いはずです。

今回は最近のコスプレイベントでの撮影スタイルや機材について書いていこうと思います。結構自分が色々と調べてみても古めの記事で古めの機材や状況のものが出てきて参考にしづらいなと思ったので書こうと思いました。

 

 

対象や前提となるもの

前提
  • コスプレイベントでの話を想定しています。スタジオ撮影なんかはまた違うとお思います
  • イベントでも囲みではなく列にならんで撮るタイプのやつの話をします
対象
  • 「カメラはもってるけどコスプレ撮影用の道具なんかはもっていない、揃えたい、どう撮るのがいいのか知りたい」、または「カメラも持ってないけどコスプレ撮影をしてみたい」というような方を対象にしています

機材

カメラ

まずはカメラです。一昔前の記事なんかだとやはり一眼レフが主流だとされていましたが、最近のコスプレカメラマン界隈で人気なのはミラーレスです。というか、SONYα7シリーズです。

 2014年くらいと比べるとかなりこのα7シリーズを使う人が増えてきたように思います。当時は結構情報がなくて困ったもんですが最近はかなりレポートも増えているので安心して使えます。もっと前だと「ミラーレスは撮影禁止」なんてネタも流行るくらいの感じだったんですけどね、ミラーレスの進化は圧倒的です。

 しかしまだまだ一眼レフを使っているカメラマンも当然います。イベントでよく見るのはCanonEOS 6D5D mark3, mark4NikonD610, D750, D800, D850あたりでしょうか。たまにEOS 1DXD5なんかを使っている剛の者も見かけたりしますが・・・

センサーサイズの話を忘れていましたが、やはりフルサイズが多いと思います。ですがもちろんAPS-Cサイズのカメラを利用している人もたくさんいます。ここはお財布と相談でスペックを決めると良いでしょう。一方でやはりコスプレは煩雑な背景をボケで処理したいのでマイクロフォーサーズそれ以下のセンサーサイズのカメラはあまり良い選択ではないかもしれません。もちろんロケーションや構図次第では良い写真を取ることは可能ですが難易度は高いでしょう。

センサーサイズって何?という方はこちらのページが参考になると思います。
https://www.photografan.com/basic-knowledge/compare-camera-sensor-sizes/

レンズ

 やはり圧倒的に多いのはフルサイズ換算で50mm付近の標準レンズです。(フルサイズ換算とは?という方はこちらのページが参考になると思います 

初心者がつまづきやすい35mm換算を徹底的にわかりやすく解説してみる! - ログカメラ ) 

次に85mm程度の中望遠70-200mm等の望遠レンズが多いように思います。後述の撮影方法で詳しく記述しますが、特に最近は望遠気味のレンズを利用している人が増えているような気がします。しかし印象的な写真を16-35mm等の広角レンズで撮られる方も居ます。

またズームか単焦点かでいうとやはり場所が自由に撮れなかったりスピーディな撮影を要求される事が多いコスプレイベントではズームレンズが優勢なように思います。主にF2.8の大三元と言われるようなレンズですが(カメラマンの人お金持ち多いですよね・・・)、F1.8, F1.4クラスの単焦点で撮っている人もかなりたくさんいます。

ライティング系機材

レフ板やストロボなどにのライティング系機材についてまとめたいと思います。というか自分が撮影しててなかなか有用な最近の記事が見当たらなかったのでまとめたいとおもってました笑

最近のコスプレカメラマンの装備は重厚長大になりつつあります。オフカメラストロボで中程度の大きさのデュフューザーを使って撮影したり、120cm級のレフ板を2枚で挟み込んだりしています(当然複数人でやっています)

レフ板

まずレフ板です。おそらくイベントでコスプレ撮影をガチ目にやっている方は大半が所持して使っていると思います。逆光・半逆光で撮影したい、目にキャッチライトを入れたいなどの目的で使われます。どこで何を買ったら良いのかですが、Amazonで安いのから高いのまで買えますし、イベントで周りを見渡すとみなさん結構安いのを使ってる方が多いです。

TARION 撮影用 丸レフ板 直径80cm 折りたたみ可能 銀&白 拭き布付き こういうのですね、ちなみに自分も使ってます。サイズはこの80cm級が使いやすいですが、120cm級のものを持ち込んで複数人で撮影してる人も多く居ますね。 Neewer 81cm撮影用三角レフ板 5枚「金/銀/白/黒/半透明」キャリングバッグとグリップ付き こういう持ち手がついたものもあり、やはり便利なのでこのタイプを利用している人も多いですね。

高いのと安いのがあると、その値段の違いは何なの?というのが気になると思います。高いほうが作りがしっかりしていて多少風などに吹かれても安定していますし、光を反射する面が丁寧になっているのできれいな光が出やすいです。とはいえProfotoなんかのものは1万円超えたりするので安いものでも十分だと思います。Profoto リフレクター シルバー/ホワイト M 100960  (高いレフ板の例、欲しい...)

ストロボ

続いてストロボの話です。ストロボは最近のイベントでは当たり前のように利用されていますね。各メーカー色々と出ているのですが、最近は電波式ワイヤレスストロボを利用してオフカメラストで撮影している人が多いです。こちらも安いものから高いものまで色々ありますが、結構みかけるのはGodoxのやつですね。安いので。【正規品 技適マーク付き】GODOX Xpro-C送信機 TTL2.4Gワイヤレスフラッシュトリガー 高速同期 1 / 8000s Xシステム Canon一眼レフカメラ対応 こちらのワイヤレストリガーと GODOX Thinklite TT600 フラッシュ スピードライト マスター/スレーブフラッシュ with 内蔵 2.4G ワイヤレストリガ・システムGN60 For Canon Nikon Pentax Olympus Fujifilm Compatible with AD360II-C AD360II-N TT685C TT685N Flash X1T-C/N Trigger こちらのストロボ本体あたりの組み合わせですかね。ちなみに自分はCactusのものを使っています。ストロボに関してはお金のある方は純正で揃えるのが無難です。安いものは壊れやすかったり動作が不安定だったりします。

ストロボディフューザー

人物撮影ではストロボにはディフューザやソフトボックスを利用することが多いのですが(光を柔らかくしたいので)、最近のイベント撮影ではこのあたりの機材がドンドン大型化してきているように感じます。ストロボと同様にGodoxのこちらを筆頭に

Godox ソフトボックス ストロボ 60 x 60 cm アンブレラホルダー付 Bowens マウント ライトボックス Canon Nikon クリップオンストロボ スピードライト 対応 ディフューザー 2枚 スタジオ ライティング ポートレート撮影 物撮り 収納ケース付 オクタ型 NEEWER 47"/120cm八角形のストロボ、スタジオフラッシュ、スピードライト傘ソフトボックスはキャリングバッグが付き【並行輸入品】 を利用している人が多いですね。サイズ的に厳しいとおもうんですが、アンブレラを利用してる人もたまに見ます。UNPLUGGED STUDIO 43インチ トランスルーセントアンブレラ UN-026 これも無理して高いものを買う必要はないと思いますが、やはり高いもののほうが安定感は違いますね。たまに道具が揃ったスタジオなんかでレンタルして使ったりすると感じます。

カメラに取りつけて身軽にやっている人たちもいますが、それでもディフューザーはなるべく大きなものを利用している人が多いです。キャッチライト入れたり柔らかい光にするためには大きなものが必要なのでしょうがないのですが。NEEWER ポータブルミニ円形ソフトボックス 16"40cm Nikon Canon Sony Pentax Olympusフラッシュに対応? 【並行輸入品】 このタイプだったり、こんなリングのタイプだったりします。Neewer®円形 ユニバーサル 折り畳む可能 磁石リング フラッシュ ディフューザー ソフト ボックス 45cm/18" マクロと人物撮影に適応 自分は前者を使っています。

撮影補助道具

こんな機材どうやって構えるの?と当然思いますが、こういうグリップを使ったりします。 UTEBIT ストロボ ブラケット Bowens マウント [改良版] ストロボ 5個同時取り付け可 S型 ブラケット ソフトボックス / スピードライト / ビューティーディッシュ / リフレクター / 傘 対応 アンブレラ ホルダー ボーウェンズ マウント だったり NEEWER FG-40 ストロボ/スピードライト/フラッシュ用 グリップ ホットシューグリップ【並行輸入品】あたりが使えると思います。自分は後者をもっていますね。

また、普通にライトスタンドNEEWER プロ ライトスタンド 6.23ft(190cm) アルミ製 【並行輸入品】を持ち込んで設置したりする人もいますが、これはイベントによっては許可されてなかったりするので気をつけてください。風が強いと飛ばされたり、狭い場所で出すには邪魔なのでそのうち多くのイベントで禁止になったりするんじゃないのかなあ・・・などと思いながら見てたりします。ちなみにですが、Manfrotto ナノポールKIT スナップティルトヘッド(バッグ無し) JP MKSTRO1-1こいつなんかみたいにポール部分が取り外せるのを利用してこれを手持ちしたり、自分の撮影機材がはいったキャリーバッグにぶっ刺して固定している人も見ます。大型のデュフューザーやアンブレラを使いたい場合は前述のグリップよりも扱いやすいですね。 

撮影方法: レンズワーク

大口径標準〜望遠レンズでぼかしスタイル

よくある綺麗なポートレート・コスプレ写真ってこういうものじゃないでしょうか。ツイッター等で拡散されてくるイベントの写真はこのスタイルが多いように思います。そこ事態に変化はないのですが、最近多いのは大口径の標準レンズでぼかすだけでは飽き足らず望遠レンズで離れて思いっきりぼかすというスタイルです。コスプレ撮影は基本的に列を作りますが、会場事態に余裕があるときは出来る限り離れて望遠でぼかす人が最近はかなり多いです。場所によっては正直ちょっと邪魔です。(望遠だとボケるの?と疑問な方はこちらの記事を参考にしてみてください 

【焦点距離が長いとボケる】は正しいけど【望遠レンズはボケる】は間違いな気がする件 - マイクロフォーサーズの手引き )

どんな写真が撮れるかちょっとツイッターから引用させてもらうと

有名なけーたろさんのお写真ですが、これはおそらく中望遠〜望遠で撮影されてますね。どうでもいいですがけーたろさん最近はイベントでも広角多用されてるみたいでなかなかいい例が探せなかった・・・

おそらくこういう写真を撮りたい人が多いんではないでしょうか。

広角で印象派スタイル

ロケーショ撮影やスタジオ撮影ではよくみるスタイルです(だと勝手に思っている、が正確です)背景が煩雑なイベントでこれをうまくやるのはかなり至難の業なんですが、人気のカメラマンなんかはやはりうまくこなしていますね。またまた人気のカメラマンのツイッターを引用させていただくと

 こんな感じですね、idaさんはイベントでも広角でかなり綺麗なお写真を量産されています・・・

撮影方法:ライティングワーク

共通ですが、多くの場合は逆光・半逆光で撮影します(なぜそれがいいのかはこちらのページが参考になるとおもいます。

ファミリーフォト - やわらかい雰囲気で彼女を撮る | Enjoyニコン | ニコンイメージング ) 

もちろん自分のスタイルや作りたい画がある人は別のライティングになります。

レフ板構えスタイル

一人でレフ板を構えてやる方法です。いろいろやり方はありますが、手持ちしたりカメラバッグに立てかけたりしてがんばって光をお顔に当てます。基本的には光源(屋外なら太陽ですね)の逆側から当ててお顔を明るくしつつ、目にキャッチライトを入れます。以下のような写真になります。

f:id:photo0x003f:20180501022033j:plain

ようやく出てくる自分の撮影した写真、ちなみに55mm/F1.8で撮影しています。これはレフ板を手持ちでこの写真の左側くらいから顔の高さに持ち上げて撮影しました。かなり接近したので目に大きなキャッチライトが入っているのがわかると思います。

ストロボスタイル

これは今自分でも試行錯誤中だし、あんまり経験がないのでうまく語れませんが一応。しかし最近はやっぱりカメラに乗せてストロボを使うよりはグリップなどを利用してオフカメラでやっている人が増えてきているように思います。前述のidaさんなんかはこのスタイルですね。カメラやストロボによっては縦位置で自分のほしい場所に光源を作るにはそうするしかないので自然とそれを求めるのだと思います。

レフ板との違いは、かなり強い逆光(日が傾いてきた場合)にも明るくできるだったり、背景の露出を抑えることができるので被写体を強調できることだったりだとおもいます。

どんな写真になるかというと

f:id:photo0x003f:20180501022810j:plain

このような感じですね。自分は NEEWER ポータブルミニ円形ソフトボックス 16"40cm Nikon Canon Sony Pentax Olympusフラッシュに対応? 【並行輸入品】 をグリップをつかって構えて発光しているので、大型ディフューザーやレフ板などに比べるとキャッチライトの大きさは点みたいになっていますね。また本来は使うべきだと思うのですがNDフィルターもこの時もっていなかったので背景の明るさも結構残っています。レンズは35mm/F2.8です。NDフィルターを利用する場合は晴天であればND32や64あたり、曇天であれば8や16がよいでしょう。自分はND8とND4の二枚重ねでやったりしますが。Kenko NDフィルター PRO ND8 52mm 光量調節用 352625

複数人で豪華に撮影スタイル

前述のレフ板や大型ディフューザーを備えたストロボを2,3人で協力して使用して撮影するスタイルですね。人気カメラマンの方も端から見てると結構このスタイルが多いです。友達多くていいですね。実際このスタイルが一番楽だし綺麗に撮れるのでみんな友達つくりましょう。自分はあんまりいないので大変です。

まとめ

2018年のコスプレイベント撮影スタイルについて書いてきました。長くなりましたが、まとめると

  • カメラはフルサイズ、最近は一眼レフだけでなくミラーレスもかなり多い
  • レンズは中望遠・望遠で思いっきりぼかす人が結構増えてきている。広角はあいかわらず少数だが、一部の人気カメラマンでうまく利用している人もいる
  • レフ板やストロボはかなりの人が利用していて、その装備の大きさは年々増大になってきている

ここまで読んでくださってありがとうございました。結構ダラダラと書いてしまったので、次回は「いいからさっさと揃えたらいい機材のリスト出せや!」というのに応えられそうなのを書こうと思います。